朝倉 透
聖書文献学ライター
大学院で古代オリエント史を専攻し、聖書文献学を中心に研究。旧約・新約双方の成立背景や文献学的知見を平易に伝えることをライフワークとしています。
古代オリエント史専攻。学術誌への寄稿を経て一般向け聖書解説に転身。
朝倉 透の記事 (5)
ソドムとゴモラとは|滅亡の理由と塩の柱の話
ソドムとゴモラは、『創世記』18〜19章に登場する、死海周辺の平野にあったとされる都市であり、旧約聖書の中でも「退廃の町」の代名詞として知られています。西洋美術館でロト一家の脱出やソドム炎上を描いた絵画に出会っても、元の物語を知らなければ場面の意味がつかみにくいでしょう。
イエスの奇跡37選|水をぶどう酒・五千人の給食まで全分類
イエスの奇跡とは、新約聖書の四福音書に散らばって記録された約37の出来事であり、治癒・自然・蘇生・悪霊追放の4タイプに整理すると全体像が見えやすくなります。福音書ごとの記録数も、マタイ約19、ルカ約20、ヨハネ8と差があり、初めて通読したときに場面が飛び石のように現れて戸惑った経験からも、
イエスのたとえ話10選|良きサマリア人・放蕩息子の意味
イエスのたとえ話は、新約聖書の福音書に約30〜40話記録された短い物語群で、マタイ・マルコ・ルカの共観福音書に多く集まり、ヨハネ福音書にはほとんど見られません。種まきや羊飼い、農夫と主人といった1世紀パレスチナの日常を借りて神の国を語るため、断片的に覚えているだけの話も、
ノアの方舟の大きさは何メートル?300キュビトの謎
『創世記』に記されるノアの方舟は、長さ300キュビト・幅50キュビト・高さ30キュビトの木造船で、短キュビト換算では約135メートル、幅約23メートル、高さ約13.5メートルになる。美術や映画で名を知っていても、実際にこの数字を見ると単位の感覚がつかみにくいですが、ここで効いてくるのがキュビトの幅です。
創世記のあらすじ|天地創造からヨセフまで
創世記は旧約聖書の冒頭に置かれる全50章の書です。天地創造やノアの洪水、アブラハム、ヤコブの子ヨセフといった主要場面を通して、世界の始まりからイスラエルの祖先の歩みまでが描かれます。